世界大百科事典(旧版)内の賞罰採点式等級賃金制の言及
【産業革命】より
…労働生産性がフランス,イタリアの約2分の1であった日本の製糸業が,ヨーロッパ糸および中国糸を圧倒していった最大の根拠は,養蚕農民が供給する安い原料繭と農村からの出稼ぎ女工の低賃金・長時間労働とによる生産費の低減であり,それに1900年代後半以後は生糸品質の優良・斉一化と一定の生産性向上が加味された。そして,低賃金のもとで女工の労働意欲をかきたて品質を高めていったものは,賞罰採点式等級賃金制と呼ばれる独特の賃金制度であった。
[織物業]
織物業では日露戦後の1900年代後半まで問屋制家内工業(出機(でばた)・賃機制度)が支配的であった。…
※「賞罰採点式等級賃金制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」