世界大百科事典(旧版)内の赤外吸収法の言及
【分光分析】より
…これは,赤外吸収を与える励起状態が,分子中の原子核の振動に関係するものであるために,その固有エネルギーが分子の構造のわずかな差異によっても敏感に変化するからである。したがって,赤外吸収法は,あらゆる種類の化合物(分子,結晶,イオン)の分析に適している。現在,数多くの化合物の赤外吸収スペクトルがデータバンクとして蓄積されており,コンピューターによる検索によって,スペクトルから未知化合物を同定することが可能となっている。…
※「赤外吸収法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」