世界大百科事典(旧版)内の超微細分裂の言及
【超微細構造】より
…このため,Jの定まった準位は2I+1個(I≦Jのとき),または2J+1個(I>Jのとき)のさらに細かい準位(超微細準位)に分かれ,スペクトル線にもこれに対応した分裂(分裂した各スペクトル線を超微細構造線という)が現れる。このような準位の分裂,あるいはスペクトル線の分裂を超微細分裂という。ただし,原子番号と質量数がともに偶数の原子核は,基底状態で核スピンをもたない(I=0)ので超微細分裂は起こらない。…
※「超微細分裂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」