世界大百科事典(旧版)内の超微細構造線の言及
【超微細構造】より
…プランクの定数hの1/(2π)倍を単位としてはかる)をJ,原子核の角運動量(通常,核スピンといい,同じくh/(2π)を単位としてはかる)をIとすると,両者を合成した角運動量Fは,|I-J|,|I-J|+1,……,|I+J|をとることができる。このため,Jの定まった準位は2I+1個(I≦Jのとき),または2J+1個(I>Jのとき)のさらに細かい準位(超微細準位)に分かれ,スペクトル線にもこれに対応した分裂(分裂した各スペクトル線を超微細構造線という)が現れる。このような準位の分裂,あるいはスペクトル線の分裂を超微細分裂という。…
※「超微細構造線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」