世界大百科事典(旧版)内の超銀河系の言及
【銀河】より
…比較的明るい銀河に限ると,おとめ座からおおくま座に連なる帯状の領域に集中が見られ,さらにたどっていくと,この帯は全天を巡って環状に伸びている。これは,おとめ座銀河団を中心に,われわれの銀河系とアンドロメダ銀河を含む局部銀河群をもその一部とする,扁平な銀河の大集合を見ているのであって,超銀河系と呼ばれている。銀河は,明るいものが数個に暗いものがたくさん加わって,銀河群を形成したり,数百から数千の明るいものが集まって銀河団を形成している。…
【超銀河団】より
…銀河団よりもひとまわり大きい集団体系の存在は,1953年すでにド・ボークルールGerard de Vaucouleursによって提唱され,超銀河系と呼ばれてきたが,70年代末になってそれが宇宙全域にわたる一般的構造であることが明らかにされ,名まえも超銀河団となった。ド・ボークルールは比較的明るい銀河の天球分布が,ちょうど恒星の場合の天の川のように帯状の部分に集中していることを見いだし,天の川の類推から,われわれのまわりの近距離銀河が,回転楕円体状の有限な体系を作っているものと考えた(図1に明るい銀河の天球分布図を示す)。…
※「超銀河系」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」