…アンテナからの信号を互いに干渉させて天体の像を作るのに,以前は電気回路を組み合わせてハード的に行っていたが,現在では二つずつのアンテナの組合せで位相,振幅を測って記録し,コンピューターで最終的に像を合成するソフト的な処理法が広く行われている。異なる大陸にある二つ以上のアンテナによって天体の位置や大きさの上限値を1/1000″程度の精度で決める超長基線干渉計(VLBI)は,共通の原子時計を基準にしてそれぞれの地点で天体電波をサンプルし,のちに両地点の記録を処理することによって天体の位置などを正確に求めるものである。また,位置の知れている電波源を観測することによって,2点間の距離を精度よく決め,大陸移動を調べる試みが行われており,測地学や地震学への応用は今後重要性を増してくるであろう。…
※「超長基線干渉計」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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