世界大百科事典(旧版)内の足利帳の言及
【商業帳簿】より
…その決算方式も一様ではないが,一般には売掛金,在庫商品,貸付金,所有貨幣等をすべて時価の貨幣量に換算し,その合計から預り金,借金等の負債を差し引いて純資産を算出する財産勘定の方式が多くとられた。現存する最古の商業帳簿とされる伊勢国射和村の冨山家の〈足利帳〉は,元和1年(1615)から寛永17年(1640)の25年間の純資産の増減を記録したものである。この財産勘定のほか,純資産額と前期末純資産額とを比較して資産の増減を確認する方式や,期末の純資産から諸経費を差し引き,純益を求める損益計算を行っている例もまれではない。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」