趾行(読み)しこう

世界大百科事典(旧版)内の趾行の言及

【足∥肢】より

…この部分の全体を地面につけて歩くのが歩行様式の原型で,これを蹠行(せきこう)(食虫類,霊長類,齧歯(げつし)類,食肉類のクマ類など)と呼ぶ。それに対して,指の部分だけを地面につける様式を趾行(しこう)(食肉類の大半),指がひづめに覆われそこだけを地につけて歩くのを蹄行(ていこう)(奇蹄類,偶蹄類)といい,これらの型は地面の上を疾走するのに最も適している。また,この部分がひれ状の〈ひれあし〉になって水中を泳ぐのに適している型を鰭行(きこう)(鰭脚類,クジラ類)というが,爬虫類にも,海中生活に著しく適応したウミガメ類,中生代の魚竜類や長頸竜類のように,足がひれあしになっているものがある。…

【足跡】より

…〈足跡を読む〉とはふつうこの場合をいう。 足跡には足裏の接地のぐあいによって,獣の場合,蹠行(しよこう),半蹠行,趾行(しこう),蹄行の区分がある(図1)。ヒト,サル,クマのように,手のひら,足裏全部(かかとまで)をつけてのっしのっしと歩く場合が蹠行であり,アナグマやイタチのように,足裏の半分ほどは接地するが,かかとはつかない歩き方が半蹠行である。…

※「趾行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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