身ぶり自動症(読み)みぶりじどうしょう

世界大百科事典(旧版)内の身ぶり自動症の言及

【精神運動発作】より

…最広義の概念は国際分類の精神症状を伴う単純部分発作と複雑部分発作に相当する。自動症automatismとは,意識の減損ないし朦朧(もうろう)状態に自動運動を加え,後に完全な健忘を残すもので,口をもぐもぐぴちゃぴちゃさせる口部(食機能)自動症,諸種の表情を示す表情自動症,ポケットやボタンをまさぐる身ぶり自動症,部屋のなかを歩きまわる歩行自動症,ホラホラ,キタキタなどと常同的にしゃべる言語性自動症があり,自動症の前段階としては意識の断絶のみを示す意識減損発作がある。全般性強直間代痙攣(けいれん)発作(大発作)についで2番目に多い発作型で,癲癇発作の約30%を占め,難治性であり,性格変化や知能障害をきたしやすい。…

【癲癇】より

…世界保健機関WHOの定義(1973)に準拠すると,癲癇は脳の過剰なニューロン発射に由来する反復性の発作つまり癲癇発作を主徴とする慢性の脳疾患であるが,病因は単一ではない。発熱に伴う痙攣(けいれん)(熱性痙攣),病変が急性進行性の脳炎や脳腫瘍,脳浮腫が進行しつつある急性期の頭部外傷は癲癇とはされず,低血糖,低カルシウム血症,尿毒症その他の代謝疾患も癲癇とはされない。これらは原疾患名で呼ばれるが,発作症状自体は癲癇におけると同様の症状を示すので,癲癇発作と呼ばれる。…

※「身ぶり自動症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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