世界大百科事典(旧版)内の車輪地図の言及
【地図】より
… 中世キリスト教世界では,地球全体への関心が低く,同時代のイスラム世界の地図が経緯度に基づいて描かれたのとは対照的である。現存する世界図は円の内部をT字形に区分する模式的な〈TO図〉か,神話や聖書の絵解きを主眼とする〈車輪地図〉であり,いずれもキリスト教の東方崇拝を反映して,東を上にして描かれている。しかし小地域図には宗教的色彩はなく,実用性は十分に考慮されている。…
※「車輪地図」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」