世界大百科事典(旧版)内の軍事浪曲の言及
【三門博】より
…この名古屋時代が三門の芸を形づくったと言われ,有名な《唄入観音経(うたいりかんのんきよう)》もすでにこの間にその基礎はできあがっていた。37年にレコードに吹き込んだ《唄入観音経》は,新内や小唄の節調なども取り込んだ軽快,かつ変調に富んだもので,これが忠君愛国の〈軍事浪曲〉全盛の時代にかえって喜ばれ,たちまち200万枚という空前の大ヒットとなり,〈三門ぶし〉は一世を風靡(ふうび)することとなった。ほかに《宝の入船》《男の花道》などを得意とし,戦後は日本浪曲協会会長もつとめている。…
※「軍事浪曲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」