軍屯(読み)ぐんとん

世界大百科事典(旧版)内の軍屯の言及

【屯田】より

…辺境や新開地あるいは戦乱災害等による荒廃地に,兵士もしくは移住民を招来し開墾耕営に従事させ,収穫を官に納めて軍糧に供し,あるいは蓄積に充て,住民の安定と国庫の充実をめざす中国歴代の土地政策,またその耕地をいう。主体が兵士によるものを軍屯,一般民を主とするものを民屯とよび,唐・宋代には営田の語も互用された。屯田は官田の一種であり,屯兵・屯民にはおおむね一定面積が割り当てられ,種子,役畜,農具は官給,収穫の大部分を官収するのを基本とするが,年を経て家族をもち定着するにつれて田地私有化の傾向を生じ,民田に移行することが多かった。…

※「軍屯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android