世界大百科事典(旧版)内の軽便鉄道法の言及
【軽便鉄道】より
…公共用鉄道に軽便鉄道の方式を定着させたのは,1888年開業の伊予鉄道であり,当初の情景は,夏目漱石の《坊っちゃん》にユーモラスに描かれている。軽便鉄道は,1910年の〈軽便鉄道法〉の施行によって各地に急速な普及をとげ,北海道,本州,四国,九州のほか,淡路島,沖縄本島にも開業した。同法は軌間の大小を問わなかったので,現実には軽便鉄道とはいえない事例も法規上は軽便鉄道として扱われて,法律上での制約を軽減された。…
【鉄道】より
…しかし,改良にもかなりの進展がみられ,おもなものとしては電化による電車運転(1909以降),自動信号の採用(1921),自動連結器の一斉取付け(1925)などがあげられる。 国有化後,地方的な路線を担当することになった私鉄の建設を促進するために,1910年に認可の手続などを簡略化した軽便鉄道法,翌11年には軽便鉄道補助法が制定された。これにより地方では農村振興,地域開発を目的に小資本による私鉄の建設が相次ぎ,13年から15年にかけてピークを迎えた。…
※「軽便鉄道法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」