世界大百科事典(旧版)内の《農業の起源と伝播》の言及
【サウアー】より
…それまでアメリカの地理学界をリードしていたシカゴ大学の都市地理学派やクラーク大学の経済地理学派中心の活動に対して,文化地理を中心とした環境論的な傾向をカリフォルニア大学の地理学の特色とし,地理学界に重きをなすまでに高めたことで知られる。《景観の形態》はそれを示す代表的なもので,さらに研究は先史時代の人類,考古学,地質学にも及び,家畜や作物の移動と伝播,あるいは両者の新・旧世界の古い時代の交流の研究は《農業の起源と伝播》(1952)に集大成された。中南米研究にも強い関心を示し,同大学にイベロ・アメリカ研究所を設けた。…
※「《農業の起源と伝播》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」