世界大百科事典(旧版)内の農業生産様式の言及
【農業】より
…重要な基礎産業であるにもかかわらず,このように農業の地位が低下し,また農業者の農業所得の水準も,他産業のそれと比べて低いことが,世界各国にほぼ共通する問題となっている。
[先進国農業]
地理的区分を別として,主として社会経済体制およびそれに基づく農業制度(農業生産様式)の相違に着目すれば,今日,世界の農業は次の三つに大別される。第1は先進資本主義諸国(自由主義経済国)の農業であって,そこでは,経済発展に応じて農業も一定の技術的・経済的発展を成し遂げてきたが,他産業とくに工業と比べれば,その発展は依然として立ち遅れており,ことに家族経営的な小農が,イギリスやアメリカの一部を除いて支配的に残存していることが,大きな特徴となっている。…
※「農業生産様式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」