世界大百科事典(旧版)内の農産物自給率の言及
【農業】より
…実際また,就業者1人当りの純生産額を比較してみても(これを比較生産性という),1960年代以降ほぼ一貫して,農業の比較生産性は非農業のそれの20~30%台にとどまっている。
[日本農業の課題]
現代の日本農業が抱えている主要な問題をあげておくと,第1は,以上のような農業の地位の低下のもとで,農産物自給率が著しく低下していることである(表3参照)。とくに自給率低下の激しいのが麦類をはじめとする穀物,飼料,豆類などであって,たとえば欧米の先進資本主義諸国の穀物自給率が70~170%程度に達している(アメリカ162%,フランス170%,西ドイツ90%,イギリス77%,イタリア73%,1978年)のと比較して,まことに顕著な相違である(〈食糧自給率〉の項目参照)。…
※「農産物自給率」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」