辺縁葉(読み)へんえんよう

世界大百科事典(旧版)内の辺縁葉の言及

【大脳辺縁系】より

…本来,嗅覚(きゆうかく)との関連において発達をとげた脳の系統発生的に古い皮質部分で,おおよそ広義の嗅脳に相当する。辺縁系という用語は主として比較解剖学的研究を基にして名づけられた辺縁葉limbic lobeに由来するが,この辺縁葉という言葉は,1878年P.ブローカが,室間孔の周囲を環状にとりまいている脳の中心部分に対してle grand lobe limbiqueという名称を与えたのに始まるとされている。現在,辺縁葉についてだれをも納得させうる定義づけができているわけではないので,辺縁葉と嗅脳との区別も明らかではない。…

※「辺縁葉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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