世界大百科事典(旧版)内の近世箏曲の言及
【箏】より
…牙箏は高麗時代には唐楽にのみ用いられたが,李朝成宗ころより郷楽にも用いられるようになった。
[日本]
奈良時代に中国の唐制13弦箏が伝えられたのが日本における箏の始まりであり,その後,箏の音楽に雅楽の箏,寺院歌謡の箏ないし筑紫箏(つくしごと),近世箏曲および沖縄箏曲という三つの流れが生じた。しかし,楽器の構造は基本的には三者同じで,大きな細長い胴と,その上に水平に張った13本の絹弦(近年はナイロン弦,テトロン弦もある)と,13個の柱より成り,右手の拇指,食指,中指に義爪をはめて弾ずる。…
※「近世箏曲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」