世界大百科事典(旧版)内の近木保の言及
【櫛造】より
…五節の櫛などを貢献したこの集団は,御櫛生供御人・院御櫛造・近衛殿御櫛造として天皇・院・摂関家に兼属し,近木郷に給免田を与えられ,舂米(しようまい)を給与された。内蔵寮領近木保・近衛家領御櫛造はその給免田を中心にした所領で,1224年(元仁1)御櫛生の畠地の所出は神今食御櫛油用途に充てられ,近木保は1333年(元弘3),櫛40束を内蔵寮に貢進している。市津での関料を免除され,諸国を遍歴,交易した御櫛生供御人は鎌倉後期,唐人,傀儡子(くぐつ)による櫛商売の濫妨を停止し,その特権を再保証する蔵人所牒を得た。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」