世界大百科事典(旧版)内の《近衛家所領目録》の言及
【近衛家】より
…幕末維新期に,関白忠凞は島津藩と手を結んで国事に奔走し,明治に入ってその孫篤麿は公爵を授けられ,貴族院議長となり,活発な政治活動を行い,その男文麿も昭和10年代3度にわたり総理大臣となって内閣を組織した。
[家領]
近衛家は,九条家の分立に際しても,後白河院の強力な庇護によって摂関家領の大半を保持することができたが,その大体は1253年(建長5)作成の《近衛家所領目録》に見える。その内訳は,大番領や散所を除いて153ヵ所にのぼり,(1)本所として荘務を進退する所領60,(2)一定の得分を収取する所領50,(3)在地領主を請所とする所領20,(4)その他23ヵ所から成る。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」