《近衛殿申状》(読み)このえどのもうしじょう

世界大百科事典(旧版)内の《近衛殿申状》の言及

【狂言】より


[風刺の笑い]
 狂言が成立する背景に,南北朝から室町時代にかけてもり上がった下剋上の風潮があったことを思えば,その中に世相風刺の笑いが含まれるのは当然であろう。《看聞日記》応永31年(1424)3月11日には《公家人疲労(困窮)ノ事》という狂言が演じられた記事があるし,《天正狂言本》の中の《近衛殿申状》という狂言では年貢減免について訴える農民も登場している。ただこれらの狂言が後世に伝承されなかったことからもわかるように,現在の狂言からはそうした世相に密着した風刺はほとんど影をひそめ,代わって人間誰しもがもっている弱点をユーモラスに指摘する形の風刺が主流となっている。…

※「《近衛殿申状》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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