世界大百科事典(旧版)内の迫石の言及
【アーチ】より
…ロマネスク建築では主として半円アーチ,ゴシック建築では尖頭アーチが用いられ,ルネサンス建築では再びローマ風の半円アーチが用いられた。 最も通例のアーチは半円アーチで(図1),半円環を奇数個のくさび形の迫石(せりいし)(ブソアー)に分割してつくり,半円形の木造型枠の上に両端から並べてゆき,最後に頂部の要石(かなめいし)(キーストーン)をはめてから型枠をはずす。迫石と迫石のあいだの摩擦力が十分大きいか,迫石が相互にモルタルで接着されているか,アーチの左右が壁で十分固められていて,迫石が移動することがなければ,アーチの上にかかる荷重は次々に下位の迫石に伝達されて,アーチの両端に達し,ひじょうに堅固な開口部(戸口,窓)を形づくる。…
※「迫石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」