世界大百科事典(旧版)内の造酒神の言及
【大神神社】より
…中世以降,神仏習合によって両部神道系の三輪神道が成立すると,密教系の教義と行法によって人々の信仰をあつめ,近世江戸時代には,朱印地60石のほか百数十石の社領を所有した。この間,大神神社の神木杉を清浄とみる禁忌や大物主神を造酒神としたり味酒(うまざけ)が〈みわ〉の枕詞であるところから,とくに造酒家の信仰を集めた。それとともに,神木杉の葉の玉が造酒家の標示としてひろまったが,これに現世利益を信仰する農民・商工民の信者を加えて,今日に及んでいる。…
※「造酒神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」