遊里文化(読み)ゆうりぶんか

世界大百科事典(旧版)内の遊里文化の言及

【遊郭(遊廓)】より


[遊郭の文化]
 明治以後の遊郭は単なる売春地帯でしかなかったが,江戸時代の遊郭は芝居と並ぶ娯楽の二大機関として文化と深い関係をもっていた。それは遊郭を中心としながら,一部の私娼街を含んだ遊里文化と称すべきものであり,江戸時代文化の重要な一面を構成していた。初期の遊郭が大名や公家や豪商らを上客とし,相手を勤める遊女に高い教養を要求し,遊興には社交場的要素が介在した。…

※「遊里文化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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