運気七篇(読み)うんきしちへん

世界大百科事典(旧版)内の運気七篇の言及

【中国医学】より

…同一書を用いながら正反対ともいえるような多くの学説が出現したのは,前述のようなこれらの書の内容の不統一性によるものであるが,この時代の医家が特に重視した理論は五行説にもとづく五運六気の説,いわゆる運気論である。 この理論は《素問》,特に王冰が作ったともいわれているいわゆる運気七篇に由来する説で,唐代から論じられ,南宋で太医局の試験課目の一つとして指定されるほど流行したものである。治療理論を確立するためには,使用する薬にも理論的裏付けが必要で,特に五行説に重点を置いた薬の性質の意味づけと,各薬品がそれぞれ特定の経脈に影響を与えるという帰経説が強調された。…

※「運気七篇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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