過去仏思想(読み)かこぶつしそう

世界大百科事典(旧版)内の過去仏思想の言及

【仏教美術】より

…また南方のアマラーバティーの仏像は,頭部が螺髪(らほつ)となり,肢体も柔軟で南インドの特性がよく表れている。大乗仏教が興起すると,出家,俗人を問わず,衆生済度の利他行の実践が強調され,抽象的な仏の〈法〉のみならず,具象的なさまざまな仏の存在が求められるようになり,釈迦信仰のほかに,過去にも如来ありとする過去仏思想や,現在兜率天に修行中の弥勒菩薩が,56億7千万年後にこの世に出現して,衆生を済度するという弥勒思想も生まれる。しかし未来は遠すぎるとして,仏国土に行けば仏に会えて往生できるという来世仏(他土仏)の考えが起こり,西方の無量寿仏(阿弥陀仏),東方の阿閦仏や薬師仏の浄土が想定された。…

※「過去仏思想」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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