道徳教育のための手引書要綱(読み)どうとくきょういくのためのてびきしょようこう

世界大百科事典(旧版)内の道徳教育のための手引書要綱の言及

【道徳教育】より

… 第2次大戦後,1945年12月31日,占領軍総司令部の指令により修身は日本歴史,地理とともに授業停止,教科書回収という強硬措置をとられ,翌46年歴史,地理は新教科書の刊行により再開されるが,修身は廃止のままで,道徳教育は学校教育全体ですすめる,とくに新設の社会科(社会科教育)で社会についての科学的認識を育て,それを基礎にして道徳的判断力を育てるという方針がとられた。しかし,50年天野貞祐文相が〈国民実践要領〉の必要を表明したころから修身復活が一部で提唱され,教育課程審議会は道徳時間の特設の必要なしとの答申を行ったが,51年文部省は〈道徳教育のための手引書要綱〉を作成し,58年には道徳の時間が特設されるにいたった。道徳教育は現存秩序の維持・強化になることが多いが,認識の発達や行動との関係で,道徳性とくに自主性を積極的に育てようとする研究や実践もすすんでいる。…

※「道徳教育のための手引書要綱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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