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違法ドラッグ いほうどらっぐ

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知恵蔵2015の解説

違法ドラッグ

麻薬または向精神薬に指定されていないが、それらと類似の有害性が疑われる物質で、人に乱用させることを目的として販売等がされるもの。麻薬等に指定された成分を含まない薬物や植物であっても、多くは薬事法に違反する無承認無許可医薬品であるが、それらは「合法ドラッグ」、「脱法ドラッグ」と称されてきた。しかし、この表現では法の規制が及ばないかのような誤解を生じることから、厚生労働省は2005年より「違法ドラッグ(いわゆる脱法ドラッグ)」と呼称を改めるよう提言。違法ドラッグは、一部のドラッグマニアの間で流行し、インターネットなどでの販売が広く行われ、青少年を中心に乱用の拡大傾向にある。過量摂取や併用によると考えられる健康被害や死亡も発生している。かつて違法ドラッグとして有名であったマジックマッシュルーム(サイロンビンまたはサイロシンを含有するきのこ類)等は、現在は麻薬や麻薬原料植物に指定され、所持や販売などが禁じられている。06年6月には、違法ドラッグ対策を盛り込んだ薬事法の改正案が可決された。指定薬物について、医療上の用途など厚生労働省令で定める適正な目的で使用する場合以外の製造、輸入等の行為を一切禁止するという厳しい内容となっている。これにより、個人輸入も禁止されることになる。

(澤田康文 東京大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

違法ドラッグ

麻薬や覚せい剤と同じような幻覚や興奮作用などを持つ。麻薬指定の薬物と化学構造・性質は酷似している場合が多い。厚生労働省は05年2月、違法ドラッグについて、人体への摂取を目的に販売される場合は薬事法上の「無承認無許可医薬品」に該当し、取り締まりの対象になるとする通知を都道府県に出した。また、11月には「法の網にかからない」という誤解を招きかねないとして、それまで使われていた「脱法ドラッグ」の呼び名から現在の呼称に変更した。

(2006-03-23 朝日新聞 朝刊 栃木中央 1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

いほう‐ドラッグ〔ヰハフ‐〕【違法ドラッグ】

危険ドラッグ

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大辞林 第三版の解説

いほうドラッグ【違法ドラッグ】

多幸感、快感などを高める目的で服用される物質のうち、取り扱いや服用が麻薬取締法や覚醒剤取締法の対象になっていないものの総称。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

違法ドラッグ
いほうどらっぐ

麻薬あるいは向精神薬に指定されていず、その摂取によって人の精神・肉体に薬物依存をおこさせ、大きな障害を残す物質であって、人に乱用させることを目的に製造、販売がなされるもの。化学的に合成されたもの、天然物および天然物を加工または成分を抽出したものなどがある。
 乱用物質には、アヘン、モルヒネをはじめとするアヘンアルカロイド、コカイン、合成麻薬(ペチジン、メサドンなど)、大麻、覚醒(かくせい)剤、幻覚剤(LSD、MDMA、サイロシビン、メスカリンなど)があり、そのほかに揮発性溶剤(シンナーなど)や、医療用に用いられている向精神薬も乱用される。
 あへん法、大麻取締法、覚せい剤取締法、麻薬及び向精神薬取締法の対象となっていなかった通称「脱法ドラッグ」「合法ドラッグ」は、2006年(平成18)の薬事法改正で「指定薬物」の名称で、違法ドラッグとして規制されることとなった。亜硝酸イソブチル、MIPTなど40品目が指定され、工業薬品やその原料など法令が定める用途以外には、輸入、製造、販売、投与、貯蔵、陳列が禁止されている。[幸保文治]
『ミシェル・オートフイユ、ダン・ヴェレア著、奥田潤・奥田睦子訳『合成ドラッグ』(2004・白水社) ▽中村健・白神誠・木村和子編『薬事法規・制度マニュアル』改訂9版(2009・南山堂)』

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