遮蔽(化学)(読み)しゃへい

世界大百科事典(旧版)内の遮蔽(化学)の言及

【マスキング】より

…分析化学用語。遮へい(蔽),隠ぺいともいう。化学反応において目的の反応を妨害する物質が共存するとき,他の物質を加えるなどしてその妨害を取り除くこと。たとえばCu2+とAl3+が共存する試料中のCu2+のみを分析したいとき,そのままでは合量が分析にかかるが,Fを加えるとAl3+はFと強く結合するので,Cu2+のみを分析することができる。その他の方法として妨害物質の酸化状態を変える方法がある。Cu2+とZn2+をEDTAで滴定するとき,チオ硫酸ナトリウムを加えるとCu2+のみが還元されてCuになってEDTAと反応せず,Zn2+だけが滴定できる。…

※「遮蔽(化学)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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