還精(読み)かんせい

世界大百科事典(旧版)内の還精の言及

【呼吸】より

…また道教が成立すると胎息という独自の呼吸法が説かれたが,これは胎児が母親の腹中で行う呼吸の方法とされ,不死の生命を得るための最終的な手段とされた。また道教では,吸気を下丹田に集めて精と結びつける還精という呼吸法が説かれているが,これは仏教の禅定で重視される丹田呼吸とも関連している。このように中国では,呼吸法をめぐってヨーガ,仏教,道教の相互交流の跡がうかがえるが,その一例として天台智顗(ちぎ)の《摩訶止観(まかしかん)》をあげることができる。…

※「還精」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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