世界大百科事典(旧版)内の《邑誌》の言及
【地誌】より
…後者は15世紀から盛んに編纂され,《新編八道地理志》や《世宗実録》地理志,それらの原資料《慶尚道地理志》など,人文・自然・歴史地理学の要素を備えていて,《東国輿地勝覧》を増補した《新増東国輿地勝覧》(1530)で形式が完成した。これを踏襲し,各郡県が幾度も《邑誌》を編纂した。地方史料が少ない李朝史研究にとって,各郡県の実情を反映する《邑誌》は単に地理資料としてだけでなく,地方の政治,経済,社会,文化の様相を伝える史料として高い価値をもつ。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」