郷札(読み)きょうさつ

世界大百科事典(旧版)内の郷札の言及

【郷歌】より

…917‐973)の作った賛歌〈普賢十種願王歌〉11首が今日伝わっている。漢字の音・訓を借用して新羅語を表記する郷札という方式で書かれている。郷歌には2種類の形式がある。…

【吏読】より

…吏道,吏吐,吏書などとも書く。広義には,漢字の音や訓を利用して行った朝鮮語表記の総称としても用いられ,三国時代の固有名詞や官職名の表記を含めていうこともあるが,狭義では,郷札(きようさつ),口訣(こうけつ)(後述)と区別して,朝鮮語の構文に従って書き下した一種の変体漢文で,漢字語に添加する朝鮮語を書き表したものをいう。 解読にまだ問題のあるものもあるが,たとえば次の例の“ ”部分のように,助辞や用言の活用形を表記したものが主であり,名詞,副詞なども一部含まれる(カッコ内は当該部分の音を示す)。…

※「郷札」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」