都市再生事業(読み)としさいせいじぎょう

世界大百科事典(旧版)内の都市再生事業の言及

【住宅問題】より

…資本主義経済体制の市場原理によっては,良質の住宅を供給しえない,と認識する西欧先進諸国は,ニュータウンと都市再開発を通じて公共住宅の大量建設を進め,イギリスは1945‐78年の間の総建設戸数の58.6%を公共住宅として,旧西ドイツは1951‐78年に42.6%を無利子・100年返済の資金による社会住宅として建設した。しかしニュータウンは一方で都市域を拡大させ,また古い住宅地をクリアランスする再開発の手法は,コミュニティを壊すことへの反省から,1970年代からは既成市街地内の住宅を修復・改造する都市再生事業が欧米の住宅都市政策の中心課題になっている。これは都心の住宅の再生と人口呼戻し,歴史的街並みの保全,コミュニティの維持等を狙いとしたものであるが,住宅修復の結果,家賃が上昇する等の新しい問題も起こっている。…

※「都市再生事業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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