《都林泉名所図会》(読み)みやこりんせんめいしょずえ

世界大百科事典(旧版)内の《都林泉名所図会》の言及

【名所図会】より

…江戸中期から後期にかけて刊行された通俗地誌の総称。もっとも江戸時代の初期にも,かなり多くの挿絵入りの通俗的な地誌が作られているが,それらは現在〈古版地誌〉の名で呼ばれる。いわゆる〈名所図会〉としては,まず1780年(安永9)に京都の町人吉野屋為八が計画・刊行した俳諧師秋里籬島編集,竹原春朝斎画の《都名所図会》6巻がある。これは〈古版地誌〉よりはその挿絵に重きを置き,実際の写生による鳥瞰図風の密画を多数入れ,本文よりはむしろ絵を主体として見て楽しむという点に特色を出すとともに,本文も通俗を旨としながら浮華に流れず,詩歌俳句の類を多く付載して興味深いものとしたため,世に好評をもって迎えられた。…

※「《都林泉名所図会》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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