世界大百科事典(旧版)内の配当の利子化の言及
【擬制資本】より
…この資本はあくまで架空のものであるから,一般に擬制資本あるいは架空資本とよばれる。 すなわち株式会社の普及と株式(証券)の流動化によって株式価格が形成されると,株式価格に対する配当の比率としての利回りが利子率に均等化するようになり,この〈配当の利子化〉が利子を生む独自な商品としての株式資本の存在を擬制することになる。そして,この関係(観念)が社会的に一般化されるようになると,資本ははじめから利子を生むものと考えられ,継続して収入をもたらすものは逆に資本とみなされるようになるのである。…
※「配当の利子化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」