世界大百科事典(旧版)内の酒造桶の言及
【桶】より
…木製円筒の容器。曲物(まげもの)桶と結(ゆい)桶とがある。どちらもスギ,ヒノキ,サワラなどが使われるが,曲物は片木(へぎ)に割裂したものを円筒形に巻き,合せ目をサクラやカバの皮の紐で縫い合わせ,底をつけたものである。一方結桶は鉈で割って作った短冊形の側板を円筒形に並べて竹などの箍(たが)でしめ,底を入れたものである。なおこの場合側板の木取り法には板目取りと柾目取りとがあり,板目取りは丈夫で水も浸透しないため漬物桶や水桶などに用い,柾目取りは目が揃ってきれいなので飯櫃やすし桶,手桶などに用いる。…
※「酒造桶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」