最新 地学事典 「酸性硫酸塩土壌」の解説
さんせいりゅうさんえんどじょう
酸性硫酸塩土壌
acid sulfate soil
地中の熱水溶液から岩石の割れ目などで生じる交代沈殿や海成堆積物中の硫酸還元菌によって生成した黄鉄鉱(パイライト)FeS2が,空気中の酸素・硫黄酸化菌・鉄酸化菌の作用によって酸化されて生成した硫酸により強酸性を示すか,示す可能性のある土壌。断面内にこの土壌に特有な淡黄色の鉄明ばん石(KFe3(SO4)2(OH)6)と鉄明ばん石が加水分解された赤褐色のゲーサイト(α-FeOOH)が認められる。鉄明ばん石斑を含む粘土含量の高い土壌物質をキャットクレイ(cat clay)と呼ぶ。世界の酸性硫酸塩土壌の面積は1,260万haと見積もられている。
執筆者:岡崎 正規
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

