醬院(読み)しょういん

世界大百科事典(旧版)内の醬院の言及

【醬】より

…そして,それが奈良時代までに日本に伝えられ,醬は〈ひしお〉,肉醬・魚醬は〈肉(しし)のひしお〉の意味で〈ししびしお〉と呼ばれるようになった。 令制下の宮内省大膳職には醬院が置かれ,宮廷用の各種の醬および豉(くき),未醬(みそ)を作った。豉は現在の浜納豆の類,未醬はみその前身である。…

【みそ(味噌)】より

醬(ひしお) 日本へは朝鮮半島経由でみそ玉(朝鮮のメジュ)と称する餅麴(へいきく)を使用するものと,直接大陸から径山寺(きんざんじ)みそのように撒麴(ばらこうじ)を使用するものとが伝来した。令制下の宮内省大膳職に属する醬院では,宮廷用の醬,豉とともに〈未醬〉と呼ぶ発酵食品がつくられており,これがみその始まりであろうと考えられている。平安京の東の市には〈未醬〉の店があって市販もされていた。…

※「醬院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android