デジタル大辞泉
「量子暗号通信」の意味・読み・例文・類語
りょうしあんごう‐つうしん〔リヤウシアンガウ‐〕【量子暗号通信】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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量子暗号通信
インターネット上における次世代の暗号通信として注目を集めている技術。従来の暗号のように式の計算や数字の置き換えによって暗号鍵を生成して情報を隠すのではなく、光子(光の粒子)が何かに触れると状態が変化する量子力学的な性質を利用して、暗号鍵を光子に乗せて伝送する。そのため、第三者による暗号鍵の盗聴を確実に検知することが可能となる。これによって完全に暗号鍵の盗聴を防ぐことができ、暗号解読は量子コンピュータでも不可能とされている。同通信は防衛や金融など安全保障の分野で世界的な需要が見込まれることから、日本では2020年7月、東芝やNEC、三菱電機、東京大学、国の情報通信研究機構といった12の企業や大学などが参加する量子暗号通信の大規模な開発プロジェクトが始動した。この先5年間で暗号が解読されずに通信できる距離を延ばし、高速・大容量の無線通信5Gを使った場合も解読されることなく情報の送受信を可能とする技術などの共同開発を進めるとしている。
出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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