知恵蔵 「量子点」の解説 量子点 固体中で電子の動きを3次元より低く抑えると量子力学の特徴があらわになる。2次元方向しか動けなくしたのが層状の量子井戸、1次元系は量子細線、0次元系は量子点(量子ドット、量子箱ともいう)。境界に挟まれた電子は波の性質により、エネルギーがとびとびの値しかとれなくなる。楽器の弦の振動が一定波長しか許されないのと同じ理屈だ。量子点は人工原子とも呼ばれる。 (尾関章 朝日新聞記者 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報