量子点(読み)リョウシテン(その他表記)quantum dot

翻訳|quantum dot

デジタル大辞泉 「量子点」の意味・読み・例文・類語

りょうし‐てん〔リヤウシ‐〕【量子点】

量子ドット

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「量子点」の解説

量子点

固体中で電子の動きを3次元より低く抑えると量子力学の特徴があらわになる。2次元方向しか動けなくしたのが層状量子井戸、1次元系は量子細線、0次元系は量子点(量子ドット、量子箱ともいう)。境界に挟まれた電子は波の性質により、エネルギーがとびとびの値しかとれなくなる。楽器の弦の振動が一定波長しか許されないのと同じ理屈だ。量子点は人工原子とも呼ばれる。

(尾関章 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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