金利生活者の安楽死(読み)きんりせいかつしゃのあんらくし

世界大百科事典(旧版)内の金利生活者の安楽死の言及

【金利生活者】より

…またケインズは,自由主義経済において投資が減退し景気が沈滞する原因の一つに,流動性を重視した金銭的な投機に終始する傾向のある金利生活者の存在を挙げた。そして彼は,国家によって直接・間接にある程度,投資を管理することによって〈金利生活者の安楽死〉に導くことができると考えた。 近年,富の分布が比較的平均化し,金融資産が多様化(金銭の貸借がさまざまなかたちをとるようになった)する一方,貸幣価値が不安定になり下落していく状況のもとで,階級,階層としての金利生活者は〈安楽死〉したといえよう。…

※「金利生活者の安楽死」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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