金剛峯寺不動堂(読み)こんごうぶじふどうどう

世界大百科事典(旧版)内の金剛峯寺不動堂の言及

【金剛峯寺】より

高野山【和多 秀乗】
[文化財]
 空海が真言密教の根本道場として開いた高野山の伽藍は,2基の多宝塔を東西に配し,それぞれに胎蔵界,金剛界の五智如来を安置して伽藍の中心に据え,両界曼荼羅の世界を高野壇上に具現したもので,現状は新しいが当初の形態を踏襲して再建されている。山内最古の建築である金剛峯寺不動堂は1197年(建久8)八条院の御願になり,平安時代の住宅風仏堂の様式を伝えるが,様式上は鎌倉時代中期まで下る。金剛三昧院多宝塔(1224ころ)は石山寺に次ぐ古い多宝塔で,近接する経蔵も同時期の建立である。…

※「金剛峯寺不動堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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