金剛峯寺不動堂(読み)こんごうぶじふどうどう

世界大百科事典(旧版)内の金剛峯寺不動堂の言及

【金剛峯寺】より

高野山【和多 秀乗】
[文化財]
 空海が真言密教の根本道場として開いた高野山の伽藍は,2基の多宝塔を東西に配し,それぞれに胎蔵界,金剛界の五智如来を安置して伽藍の中心に据え,両界曼荼羅の世界を高野壇上に具現したもので,現状は新しいが当初の形態を踏襲して再建されている。山内最古の建築である金剛峯寺不動堂は1197年(建久8)八条院の御願になり,平安時代の住宅風仏堂の様式を伝えるが,様式上は鎌倉時代中期まで下る。金剛三昧院多宝塔(1224ころ)は石山寺に次ぐ古い多宝塔で,近接する経蔵も同時期の建立である。…

※「金剛峯寺不動堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android