金属電気(読み)きんぞくでんき

世界大百科事典(旧版)内の金属電気の言及

【ボルタ】より

…ボローニャ大学の解剖学者ガルバーニは,80年からカエルの脚に及ぼす電気作用の研究をしており,カエルの脚の筋肉収縮は脳髄から出て神経を通って筋肉に流れ込む〈動物電気〉の作用によるという説を提唱していた。これに対してボルタは,さまざまな実験を基礎にして,この〈動物電気〉説に反対し,93年,作用は何らかのしめった物体に接触した金属から発するという〈金属電気〉説を提唱し,さらにその後,しめった物体がなくとも異種の金属板を互いに接触させただけで,それぞれ異符号の電気を帯びることも見いだした。しかし金属板だけをいくら重ねても,回路に起電力を生じさせることができないことに気づき,1800年のローヤル・ソサエティ会長あての手紙の中で,電流発生装置として,銀円板と亜鉛円板の間にしめった厚紙をはさんだものを柱状に積み上げた装置(電堆と呼ばれた)を示し,同時に,塩水を入れたコップを銀板と亜鉛板の2種の金属を結んだ円弧でつなぐコップ電池についても述べている。…

※「金属電気」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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