金春宗筠(読み)こんぱるそういん

世界大百科事典(旧版)内の金春宗筠の言及

【金春禅鳳】より

…1460年(寛正1)11月,春日若宮祭の後,祖父禅竹に伴われて興福寺大乗院門跡尋尊のもとに参上したのが文献上の初出(《大乗院寺社雑事記》)。以後,祖父,父の金春宗筠(そういん)(1432‐80)薫陶の下に修業し,72年(文明4)8月には,奈良古市の祭礼能に父の代演を務めるほどに成長した(《経覚私要抄》)。80年11月父の死去により金春大夫として一座を統率。…

【金春流】より

…(1)能のシテ方の流派名。かつて竹田郷と呼ばれた奈良県磯城(しき)郡田原本(たわらもと)町西竹田付近を本拠とし,鎌倉時代から初瀬寺に属し,のち春日神社・興福寺に勤仕した円満井座(えんまんいざ∥えまいざ)ののちの名で,大和猿楽四座のうちで最も歴史が古い。竹田の座ともいった。系図では聖徳太子時代の秦河勝(はたのかわかつ)を遠祖とし,現家元まで79代を数えるが,猿楽の家としては,南北朝時代の毘沙王権守(びしやおうごんのかみ)(河勝より53世)あたりを流祖とみてよいであろう。…

※「金春宗筠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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