世界大百科事典(旧版)内の金貨約款の言及
【金約款】より
…金銭債権契約の付款のひとつで,債権の本体の価値を貨幣価値の変動から守るため,特定の金価値(多くが契約時の金価値)をもって債務者が支払うことを約束する条項をいう。通常2種類に大別され,その1は,たとえば契約時の貨幣法が定める純分と量目の金貨もしくは金の一定量をもって支払うことを約束する金貨約款または金貨債権約款であり,第2は,その金貨ないし金の一定量と同一の価値をもつ貨幣をもって支払うことを約する金貨価値約款ないし金価値約款である。金約款は,物価水準や為替相場が大幅に変化することが見込まれる場合,長期にわたる貸付けや証券投資を行う債権者の経済的危険を担保するために考案されたもので,主として国際間の取引に用いられる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」