鉄鎌(読み)てつがま

世界大百科事典(旧版)内の鉄鎌の言及

【古墳文化】より

… 農工具の方面では,鍬,鎌,なた,斧,鋸,やりがんな,のみ,錐,刀子など,種々の利器を鉄で作っていた。そのうち,鉄の刃先をつけた鍬が開墾や池溝の開掘に威力を発揮し,木の柄をつけた鉄鎌が稲の根刈りを可能にして,直播きから田植への道を開いたこと,鉄製木工具の完備が,角材の使用や枘(ほぞ)の活用を通じて,建築の形式を一変したことなどは,すでに前代に発足していたものがあるとしても,古墳時代前期の文化を理解するためには,見のがせないことである。ただし,このような一見農民的な道具が,古墳の副葬品のうちに加わっているのは,当時の首長も日常は農民的な生活を営んでいたという理由からではあるまい。…

※「鉄鎌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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