銭屋宗安(読み)ぜにや・そうあん

朝日日本歴史人物事典 「銭屋宗安」の解説

銭屋宗安

没年:寛文6(1666)
生年:天正14(1586)
江戸前期の堺の豪商で茶人。父宗訥も茶人として知られた。母は誉田屋徳隣の娘徳泉。元和年中(1615~24),明国の織人が長崎から来て銭屋,松屋に紗地の金欄の織り方を伝えたのが,銭屋織,松屋織として茶の名物裂のひとつとなっている。また宗安は,慶長・元和のころ明人から上質で安価な鉛原料の白粉製造法を伝えられ,堺の炭屋,小西等の商家がこれを製造して盛んとなり,広く京坂にも伝わり,それまでの水銀を原料とする伊勢白粉に替わり流行した。慶安1(1648)年,母の追福のために,大徳寺の清巌宗渭開山として南宗寺内に徳泉庵を建てた。<参考文献>『堺市史

(吉田豊)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「銭屋宗安」の解説

銭屋宗安 ぜにや-そうあん

松江宗安(まつえ-そうあん)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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