世界大百科事典(旧版)内の鋼アーチ式支保工の言及
【トンネル】より
…ずりを取り終わったら,爆破掘削された個所の地山を支えるための支保工を施工する。支保工としては,かつては松丸太を組み立てる木製支柱式支保工が用いられたが,その後鋼アーチ式支保工に代り,さらに現在ではナトム工法が主流を占めつつある。鋼アーチ式支保工は,強度が大きくて強い土圧にも耐えられるばかりでなく,空間が広くあいているので大型の機械類を導入できるという利点があり,また木製支柱式支保工の時代には土圧によって破壊されたり,偏圧で倒壊したりして,悲惨なトンネル落盤事故となったことも多かったが,鋼アーチ式支保工となってからは,この種の災害は激減した。…
※「鋼アーチ式支保工」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」