世界大百科事典(旧版)内の長脇指の言及
【博徒】より
…博奕打(ばくちうち)ともいう。博奕を専業とする者。中世には博打(ばくち)がいるが,江戸時代には賭博者の集団である博徒が多数生まれた。
[都市博徒]
江戸時代の初期に賭博常習者として知られているものは旗本,御家人,浪人からなる旗本奴(はたもとやつこ)の一団である。彼らは〈かぶき者〉と呼ばれたように異様な風体で,庶民には迷惑な存在だった。旗本奴に対抗し町奴(まちやつこ)も賭博を日常とした者が多かった。治安対策上,彼らは1657年(明暦3)から86年(貞享3)にかけて弾圧され,ほぼ消滅してしまった。…
【脇指】より
…室町時代末期以降,打刀(うちがたな)が盛行すると,打刀拵(こしらえ)と同形式の短い拵を添えるようになり,これが江戸時代に入って大小となって,大を刀,小を脇指というようになった。また刀身をいう場合は長さ1尺(30cm)以上,2尺以下のものをいい,特に1尺8,9寸のものは長脇指,1尺2,3寸のものを小脇指と称した。一般に脇指は鎬造(しのぎづくり),平造(ひらづくり)が多い。…
※「長脇指」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」