世界大百科事典(旧版)内の間膜の言及
【肝臓】より
…横隔膜と癒着している上面の一部を除いては,腹膜(漿膜)が表面を覆っているため,外観は平滑で光沢がある。 肝臓表面の大部分を覆っている腹膜は,腹壁を裏打ちし,他の腹腔諸臓器を覆う腹膜に連続しているため,肝臓表面のところどころでひだ(これを間膜という)となって遊離している。肝臓の前面で,正中線よりやや右寄りを縦走する肝鎌状間膜は,下端で胎生期の臍静脈が遺残した索状の肝円索に接着し,その上端は肝臓の上面で左右に離開し,冠状間膜へと移行し,さらに左右の三角間膜となって,横隔膜の下面へ翻転している。…
【漿膜】より
…漿膜下組織は薄い疎性結合組織からなり,繊維芽細胞のほか自由細胞(リンパ球,単球,組織球など),血管,リンパ管,神経に富み,脂肪組織もみられる。漿膜どうしが2枚合わさった部分を間膜という。間膜では両面が漿膜上皮におおわれ,漿膜下組織がそれに挟まれる。…
※「間膜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」